
機能系研究室では、体重の約60%を占める体液の移動(循環動態)と強く関わるリンパ流の測定手技を開発し、安定したリンパ液量を検出し測定しています。リンパ液移動はむくみの出現の仕組みと深く関わるものであり、また身体の防御機構である免疫とも密接に関係しています。
研究結果は研究室のスタッフを介し、学術専門会議である学会や研究会で報告し、論議された上で評価されます。
現在、研究スタッフは3名で、うち2名は専門学校の専任教員であり、教育・研究・会議等、いつも時間との戦いです。

実験動物の腹部でのリンパ液量測定法は既に当研究室で開発し、安定した実験系として確立しています。鍼灸治療効果との関連性や、病態生理に関わる薬の影響などについて調べ、現在も実験研究を継続中です。最近では、鍼灸やマッサージなどによる顔面のムクミ改善との関連性から、頚部でのリンパ液量測定実験を開始したところです。
手術用顕微鏡を使用し、実験動物のリンパ液採取実験
実験用薬剤の秤量
光学顕微鏡を使用し、リンパ管標本作製
平成22年度の研究は、財団法人東京都私学財団より、平成22年度学校研究助成を受けて行ないました。研究課題名は、「リンパ流に及ぼす施灸の影響」です。この研究成果は、平成23年6月に行なわれる第60回全日本鍼灸学会学術大会で発表する予定です。
我々はいつも若々しくて健康でありたいと望みながら日々の生活を過ごしています。でも、仙人でもない限り、年と共に、やれ眼が見えにくくなったとか、歯の調子が悪い、腰が痛い、などとあちこちに現れる老化の兆しを訴え始めるようになってきます。これらの内、老化は、まず顕著に眼に現れます。
伝統医療の目的の一つに、「病気にならない身体づくり」、あるいは「健康体の維持」などがあります。そこで、構造系研究室では、現代医療の立場の眼科医が実験動物を使用して、眼の疾患を構造系研究室で電子顕微鏡や光学顕微鏡を使って調査し、より健康体の維持をはかる方策を伝統医療に携わる人達と協力して導きだしていこうとしています。
現在は、まだ研究室発足の準備段階でありますが、近々には始動させていく予定でおります。

眼科医:松井 洋法(眼科開業医)
病理学:石崎 正通(日本医科大学客員教授)